禁煙してから早くも3年経つけれど、それが達成できたのはニコチンの妄想に勝ったのと動機が気楽だったから。
夏前までは殆ど毎日歩いてはいたのですが、あの猛暑でかえって体に悪いと勝手に悟り、中止していました。
それでも、下半身のストレッチとラジオ体操だけは一日も欠かさず続けていました。でも、何か進歩がないのでは。
下半身のストレッチなんて書くと大げさですが、所要時間90秒の簡単な運動で足を腰を中心に振るだけです。
後ろに降る時にちょっと勢いおいをつけるぐらいで、本当にいたって簡単な運動です。
ある人から
「膝が悪いのに無理して歩くとかえって良く無い。それよりも足を後ろに降る運動をした方が良い」
と、アドバイスを受けて昨年から始めました。その後に団地を中心にウオーキングに行っていたんです。
でも、かえって痛くなる時があるんですよね。
痛くなるのは体に悪い。
なんて勝手な理由で止めることに。今はヒンズースクワットに変えました。
そんな訳で歩くのを再開する予定ですが、連日の暑さで延期続きです。
気楽にいきましょう。
禁煙していたのを思い出した
ところで、以前の事ですがウオーキングで近所の大きな公園で坂道を登ったり下ったりとしていると、木の陰から煙が出ている時があります。
同年配の男性が紙タバコを吸っていたんですね。
私を見て気まずい表情をしていました。
喫煙者はここまで気まずい思いをしてタバコを吸っていることに驚きましたし、吸いたかったら堂々と吸えばいいのになあ。
何も人がいないところでね。
と、思いました。
でも、懐かしい匂いです。
それで思い出しました。
禁煙してから3年過ぎていた事を。
禁煙に50年もかかった男
そう、私は禁煙中でした。
71歳の10月に始めた禁煙が、もう少しで4年になる事を今日思いだしました。
家族も恐らく知りませんね。ウーン、知っている可能性の方が高いですね。20数年前に娘から言われました。
「受動喫煙の方が健康被害が多いんだって」
学校で知恵を付けられたようです。
煩わしくなって、それからは家では吸わなくなりましたね。
それで家の中から何時の間にかタバコの匂いが消えた。
1日に2箱吸うヘビースモーカーでしたから、吸いたくなると外に出て玄関脇のガーデニングチュエアに座って吸い始めます。
冬は寒くて辛かったですね。
かれこれ50年以上は吸っていましたから、簡単に止めてたまるかって感じですね。娘の苦情位で止められなかったです。
それでも心の中では「止めないといけない」と思ってはいました。
朝に歯を磨く時の気持ち悪さが嫌だったな。
禁煙しようかな、と思ったきっかけ
大きかったのは度重なる値上げのせいですね。
缶ビールの値段を超えてからかな。
それとたばこ税を導入したきっかけが分かったせいも有ります。
たばこ税はロシアと戦争する金が日本に無かったから導入
それは明治時代の日露戦争の時です。
日本は当時ハッキリ言えば貧乏国です。
そんな国がロシアと戦争を始めたのです。
さあ、金がありませんね。早く終わらせないと国家が破綻してしまいます。
それで当時の政府の人間が無い知恵を絞って考え付いたのが
たばこ税です。
それが廃止しないで今だに続いています。
皆さんご存じの様に日本の政府はとにかくお金の亡者が多いです。現在も違法な事がばれて連日ニュースを賑やかにしています。
不思議に思うのですが、何れはばれるに決まっている事を何故繰り返すんだろう。しかも集団でです。
少しでも税収を少なくしてやらないと気が済みませんね。
何気ないきっかけで禁煙が始まる
そうは思ってもこれが難しい。私は感情的になって、それに便乗して物事を決められない性格です。
要するに、思うだけで実行できない優柔不断な男でした。
そんな訳で相変わらずタバコを吸っていました。
でも流石に本数は減らしましたね。
1日1箱です。
それでも多いと言われそうですね。
50年、半世紀も吸っていると、そう簡単には止められない。勝手な理屈を付けて毎日美味そうに吸っていました。
そう思わせているのが、頭を支配しているニコチンの仕業だと後で知りましたが。
俺はタバコを止めるからお前も止めろ
そんなある日、
職場の休憩時間の事です。
仲の良い3人組が何時も一緒に休憩しています。
その内の先輩格の人が後輩の一人に命令口調で言いました。
「俺、タバコ止めるからお前も止めろ!」
後輩はびっくりした顔をして先輩を見つめています。
その日から、その先輩は禁煙を始めました。
相変わらず、命令された後輩は吸い続けていますが、もう一人の後輩に聞くと「自分は先月から止めました」と言います。
はあ、この後輩に先輩は影響を受けたんだな。
次の日も言われた後輩は吸い続けています。
ゲホンゲホン咳をしながら。
20才になったかどうかの若いお兄ちゃんですが、なかなかしぶといですね。
自分も止めた
実は、その次の日から私もタバコを吸うのを止めました。
この雰囲気に乗れば止められる。禁煙できるかも。と、思ったんです。
その晩、その日の分の最後のタバコを例によって外の椅子に座ってゆっくり吸いました。
美味かったな。
吸い終わってから灰皿に擦りつけ消火し、ライターや家中の灰皿を捨てました。
あくる朝、車に乗り出勤です。
何時もだとコンビニに寄り、その日のタバコを購入します。
でも寄りませんね。
寄ったら買ってしまうでしょう。
何時もだと、会社の喫煙所で一服してから仕事を始めるのですが喫煙所にはいきません。
何故かと言うとタバコもライターもありません。
仲間に一服しようよ。と、言われても
「今日、タバコ買ってないんだ」
と、言い訳をすると
「俺のを吸えば良いよ、行こう」
でも、良いよと言ってコーヒーだけ飲みます。
そんな事が続くと一服の誘いは来なくなりますね。
禁煙中だと察するみたいです。
これ不思議なんですが、他の人に禁煙中。と、言うと失敗するみたいです。サザエさんの波平お父さんと同じです。
不安だから言葉に出るんです。
男は黙って禁煙。
そう、禁煙は自分だけの問題です。
初めに紹介した人たちと休憩室にいた時ですが、先輩格の人に
「俺も止めたよ」
と、言うと
ニコッと笑っていましたね。
若いお兄ちゃんは
「俺は止めないから」
と、言って
ゴホン、ゴホン。と、咳をしながらタバコに火を点けました。
時間が過ぎて休憩所から出る時、誰かの声がしました。
「明日から灰皿を撤去します」
そんな訳で私の禁煙は始まりました。
終わりに
散歩中に見かけた喫煙者が、余りにオドオドした感じでタバコを吸っていたのを見てしまい。自分が禁煙中だったのを思い出し、こんな記事を書いてしまいました。
半世紀過ぎても吸っていたタバコはこんな感じで止められましたが、意外に簡単でしたね。
よく1週間は苦しい。とか1ヶ月は苦しい。
とか言いますが、そんな事は無いですね。
何かのきっかけがあれば良いんです。
あいつが止めるなら俺も便乗しよう。
そんな安易な気持ちで禁煙が始まりました。
禁煙の秘訣をひいて言えば
- ライターや携帯灰皿等を捨てる
- コンビニに寄らない
- 自動販売機の傍に行かない
- 人からタバコを貰わない
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