幕末の薩摩は何故情報に詳しいのか意外にも過去は情報音痴。

2024年7月26日金曜日

歴史を感じて

西郷さんの薩摩は日本の端っこ、情報収集は関ケ原の苦い経験から始まった。

お早うございます。

今年もNHKの大河ドラマが放映されていますが殆ど見ていません。何となくですが、こんな事は初めてですね。

紫式部を主人公にしたドラマですが、時間が来ると別なチャンネルを見ている自分に気が付きます。

女性が主人公のはつまらないから見ない。という訳ではありませんね。「八重の桜」は欠かさず見ていました。

どうも主人公の好き嫌いが私は激しいようです。

時代が平安時代の中期で、庶民を虐げて貴族だけがのさばる時代が始まった頃なのかな。

ちょっと調べましたが、やはりそうでした。


紫式部は1000年頃に活躍した人で、藤原氏の最盛期が1000年頃ですから丁度その頃の人です。

中学生の頃は平安時代にあこがれていましたが、庶民から見ると最悪の時代と分かる様になってから興味が薄れてきました。

何時の間にか貴族を軽蔑していましたね。明治維新でもロクなのが出てこないし。


女性が主役とあって正直な話、ドロドロした内容なんだろうなと思い、興味はありませんでした。

それで最初だけ見てチャンネルを変えていました。大河ドラマに対しては私としては珍しい事です。

それで別な番組を見たのですが、バラエテイばかりでつまらない。

いまからビデオを探して見るのも面倒くさいし、寝るには早すぎます。

それに日曜日はお酒を飲む日です。

遂に大河ドラマに逆戻り

主人公のお母さんが貴族の馬鹿息子かなんかに殺されるシーンでした。

おっ、これは従来の女性主人公のドラマとは違う。

「八重の桜」の前半と同じ様に見ごたえがあるドラマかもしれない。

と、まあ単純な動機で暫く見る事になりそうです。

の、はずだったんですが別な番組が見たくなり、今はまるっきり見ていないですね。


薩摩武士団は日本最強

かなり脱線してしまいました。

本編に入ります。


戦国時代、薩摩は日本最強と言われていました。

でも弱点があります。

意外にも戦国の頃は極めて中央の情報に対して情報音痴で、天下分け目の関ケ原の合戦では散々な目に合います。

その後、なぜここまで日本の端にある薩摩が明治維新頃に世界の情報に詳しかったのか興味を持つことになりました。


琉球 (今の沖縄)を占領し、そこを通じて中国を始めとしてアジアの情勢を収集します。そして、どこの藩よりも世界の事を知っている薩摩に変わっていきます。

興味津々です。


遠く離れた薩摩藩が何故、中央の情報に詳しいのか、幕末に長州と共に討幕のリーダー格であった薩摩。

中央の情報を良く把握していたと言われます。

日本列島の最西南端に位置する薩摩藩が何故そのような事が出来たのか。興味がわきますね。


薩摩は九州制圧寸前で秀吉に敗れる

関白秀吉が1590年北条氏を下し天下統一の偉業を達成させました。これで長い戦国時代は終ります。

その数年前、薩摩の島津氏は九州全土をほぼ制圧し、残る豊後(大分)の大友宗麟と戦いをしていました。

大友氏は滅亡寸前まで追い詰められます。

そこで既に四国、中国を支配していた秀吉は薩摩と大友両氏に停戦を命じます。

しかし、薩摩は応じませんでした。


結果、1586年9月に秀吉(この頃、秀吉は豊臣姓を名乗ります) は九州征伐を行い、薩摩を屈服させました。

勇猛果敢な薩摩軍は良く奮闘し、互角以上の戦いを演じることもありましたが秀吉が率いる大軍に敗北します。

戦後、薩摩は旧領の薩摩、大隅の二国と、日向の諸県郡が与えられた。

薩摩に侵略された大名の中には秀吉に領土没収されたものもありましたが、何故か薩摩は旧領(上記の制圧前)を安堵されました。


石田三成に好意を持つ

戦後処理の為に石田三成が代官として薩摩にとどまりました。

近代的な財政のたて方を細かく、親切に指導します。

そのためか島津義弘は秀吉の知恵袋である三成と親しくしくなっていきます。


言葉が通じにくいが強い

以前から薩摩の侍の言葉は分からない。何を言っているのか通じない。という評判がありました。


この頃、他国者同士の標準語に似た話し方がありましたが、薩摩はそれを知らなかったのかも知れません。

つい最近までの事ですが青森の津軽かな、その人と鹿児島の人が会話をしようとするとまるで通じない。

同じ日本人なのに外国人同士が話している様でした。

そんな、お互いにチンプンカンプン。てな笑い話がありました。

その為、諸侯との付き合いも余りなく、中央 (この頃は上方) の情勢にも疎 (うと) かった。しかし、そんな薩摩は中央からは尊敬のまなざしで見られている事があります。


 「薩摩は強い」。それと戦国の下剋上で成り上がりの大名が多い中で、由緒正しい戦国の世では数少ない名家です。

源頼朝の御家人で地頭に任命されており、後に戦国大名となっていきます。


シーマンヅと恐れられる

島津の軍団は強く、日本一と評されています。

秀吉が行った朝鮮の役の中で、洒川の役での戦いが凄い。

島津は1万足らずの兵力で20万の明軍を破り、明兵38,077にを討取りました。

明軍と朝鮮軍は「シーマンヅ」と呼び鬼神の様に恐れていました。

こうゆう事もあり、島津家を田舎大名とさげすむ人はいませんでした。


関ケ原合戦に至る情報に疎かった 

情報に疎いため豊臣と徳川の争いに翻弄される。

義弘は200人の部下を引き連れ伏見の薩摩屋敷にいました。


徳川家康は会津の上杉景勝を討つ。という重大な情報を義久に打ち明けます。

その際、手薄になる伏見城を主将となって守って欲しいと頼みました。ところが、伏見城に行くと伏見城の主将である鳥居彦右衛門に追い返されます。

家康は諸将を引き連れて東北の会津にいる上杉討伐に向かっており、上方には既にいませんでした。

これは家康にだまされたのだと後で気が付きます。


でも義弘は、これを聞き国元に軍団の派遣を要請していました。

ところが、薩摩は秀吉の島津征伐、朝鮮出兵、しかも最近、薩摩藩内部で内乱がおこり一方が鎮圧されました。

それやこれやで、財政が困窮しています。

家康が会津を討つというのは私闘であると思い、国元は静観することに決めました。

結局、大阪において薩摩は右往左往する事となります。


それを、国元の武士が知ります。

「上方で大乱が起こる。薩摩は少数で立ち往生している。御家は派兵をしない」という噂が城内や野山に響き渡りました。


常に臨戦態勢

島津家の武士は殆んどが在所におり、田畑で自給自足の生活をしています。

しかも専業の百姓と違うところは出陣の命令がいつ来てもいいように、常に槍に旅費と武者わらじを結び付け、田の畔に突き刺していました。

武士たちは槍を引き抜き、武具を背負い上方に向け駆け出します。

騎馬のものもいます。

何というか、単純にお国柄と言い切れない凄まじさです。

それが大阪に集結し、島津勢は総勢1500人になりました。


関ケ原の合戦が始まる

ついに、関ケ原で戦いが始まります。最初のうちは毛利輝元を総大将とする西軍が有利でしたが、小早川秀秋の寝返りし、西軍は総崩れとなりました。

実際には毛利も動きませんでしたが、石田三成は性格が災いし人望はあまり無いようでした。でもこれは勝者の徳川方が残した記録で実際は分かりません。

しかも、義弘が必勝の戦略を提案しても石田三成に拒絶され、いやけがさした薩摩軍は戦闘をしていません。

しかし徳川勢は薩摩を西軍と見ています。


生きて薩摩にたどり着いたのはごくわずか

島津軍は退路を断たれ、四方を囲まれ窮地に陥りますが義弘は驚くべく決断をします。

敵の中央突破です。

突破し、海路薩摩に向かいます。生きて薩摩にたどり着いたのは数十人でした。


なぜか本領安堵

戦後、徳川家康は島津征伐を命令したが、実際に戦いは行われづ、島津の本領は安堵されました。

一説には家康が伏見城を守ってくれと、義弘を騙した(だました)負い目があったのではとの観測もある。


この後情報収集に努める

薩摩のこの結末は、何が原因で起きたのか。

  • 中央の情報を常に集めていなかった事
  • 言葉が通じないことで諸大名との交わりを殆んどしてこなかった
  • 外交努力をしてこなかった。

これにつきます。

これ以降、島津は日本の中央は勿論、貿易で知り得る世界の情報まで積極的に収集します。

そして幕末の西郷隆盛等はその役を担い、イギリスやアメリカ等の列強諸国がアジアやアフリカの国々を植民地化している情報を得ます。

日本もこのままでは欧米に侵略されるとの危惧を抱き、ついには徳川の長く続いた日本統治を終わらせます。


幕末の薩摩藩が他の藩よりも世界情勢に詳しかったのは何故か、これを知りたくて集めた情報を元に記事にしてみました。

読んでくださった方、お疲れさまでした。


※この記事中の写真は写真ac、並びにイラストacさんから無料で頂きました。有難うございます。


「歴史を感じて」に関する記事をまとめています。宜しければどうぞ。


ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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hiroくんです。 はじめまして。 このブログは私の家庭菜園の悪戦苦闘の内容を中心に書いています。 たまに息抜きに今までのペットの事を書いたり、気になった事を書いたりと、寄り道しています。 今回、家庭菜園のブログの中で日記帳の物を他の物と混ぜて別ブログとして立ち上げました。その中では書きたい事を遠慮なく書くつもりです。

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