節分は中国から伝わってきた風習ですが、読んで字のごとく季節の分かれ目ですね。恵方巻の恵方って何?
福は家 鬼は外
近年、コンビニ等で恵方巻の予約が目立ってきました。
あれは何時でも食べたいと思うお寿司ですね。
早いですね。節分が終わるとあと1ヶ月ぐらいで春の訪れです。
以前は何処のお宅でも豆まきをしましたね。
今年の節分は2月2日の日曜日
子供の頃、節分の夜に母親が炒った豆を桝にいっぱい入れてきて
受け取った父親が
家の中で 福は内(ふくは うち)
家の外へ向かって 鬼は外(おには そと)
と、言いながらが豆をまいていました。後ろからついて行く私たちは座敷にまかれた豆を拾って、夢中で食べた思い出があります。
兄弟で鬼の面を作って、じゃんけんで鬼に決まった家族に思いっきり豆をぶつけてケンカになったり・・・
我が家だけではなく、何処の家でもやっている年中行事でした。
あちこちの家から、「福はうち 鬼はそと」と声が聞こえてきたのを覚えています。
最近、食べる時に汚くないように殻付きの落花生を撒いたり、恵方巻を食べる様になってきました。まかれた豆を拾って食べるのは不衛生だとか・・・時代ですね。
恵方巻はセブンイレブンがつけた名前らしく、元々は太巻きと呼ばれています。関西地方で節分に太巻きを食べていたのが最近全国区になったようですね。
恵方巻の恵方とは
恵方巻は美味しくて楽しみですが、その恵方とは何でしょうか。キーボードでひらがなで打っても簡単に漢字変換は出来ませんね。
これは普段使われませんが、江戸時代までは日本の暦は中国から伝わった陰陽歴を用いていました。
中国の陰陽の考え方で全ての物は陰と陽のどちらかの性質を持ちます。
陽は兄で陰は弟です。
読み方は陽は(え)陰は(と)です。
また全ての物は木・火・土・金・水の5つの物から成り立つと考えられ、五行のそれぞれに兄と弟があります。
- 甲・乙は五行では木
- 丙・丁は五行では火
- 戊・己は五行では土
- 庚・辛は五行では金
- 壬・癸は五行では水
となります。
十干(じっかん)てご存知ですか、1ヶ月を30日とし、上旬、中旬、下旬と分けて各々10日間としています。
この一つの旬を10日間と決めて暦が作られて行きます。
- 甲(きのえ)
- 乙(きのと)
- 丙(ひのえ)
- 丁(ひのと)
- 戊(つちのえ)
- 己(つちのと)
- 庚(かのえ)
- 辛(かのと)
- 壬(みずのえ)
- 癸(みずのと)
ですが、これが10日ごとに繰り返されます。これらを利用して年や日を表していました。
正月に恵方の山からいらっしゃる神様
簡単に言いますと、この十干によって、その年最も良いとされる方角に歳徳神(としとくしん)がいるとされます。
正月になるとその方向=恵方(えほう)の山からから各家に歳徳神がやって来て、幸福をもたらすと信じられていました。
門松を立ててお迎えする。という事です。
そこからついた名前です。
東北の田舎の方では「お正月様」読んでいますが、恐らく歳徳神の事だと蔽われます。私が以前畑を借りていた農地の隣に住んでいる人ですが・・・田舎なんですね。
節分の由来
ところで節分はいつから始まったのでしょう。そしてその由来は中国から伝わってきた風習と言われています。
日本の文化は結構中国の影響を受けていますね。
節分とは読んで字のごとく季節を分けるという意味で、いまでも立春、立夏、立秋、立冬と4つに分けられていますね。
季節の分かれ目です。この「節」と「分」で節分となります。
徐々に2月4日頃が立春になったのは江戸時代からですが、以前は元旦を立春とされていました。大晦日が節分だったのです。
立春は1年で一番寒い日とされていますが、その後、徐々に寒さが緩んできます。
現在に至るまでに節分は立春を指すようになってきました。
昔々、鬼がおった
昔、世の中では、鬼、特に悪鬼がいると恐れられていました。
宮中行事で、平安時代に昨年におこった災害や災いを清める為にお払いの行事がありました。
陰陽師が旧暦の節分の大晦日に、新たな年が幸福となるように厄払いをしました。
室町時代になると悪鬼を追い出すために豆をまくようになり、一般の民衆も行うようになります。
言い伝えでは、京の鞍馬というところに鬼が出て、人に危害を与える様になりました。
大豆を鬼の目に投げるようにと毘沙門天のお告げがあり、そのおかげで鬼を退治できたという話です。
それで、豆をまくと邪気を払うと思われていました。
昔は、1年間を無事に過ごしてきた人たち、天災や心ならずも戦いや病気で身内に不幸があった人等、様々な思いで一年を過ごしてきたでしょう。
新しい年こそは良い年になるようにと、豆をまき、
災いのもとは外へ出て行け、幸福のみ家の中へ入れと願ったのではないでしょうか。
古来より人間の想像を超えた天災や疫病、そして飢餓でいたるところで餓死者があふれたり、どうにもならない現象は鬼の仕業と言われてきました。
心から平穏を期待して豆をまいたのでしょうね。
ところで年齢より1つ多く食べると風邪をひかない丈夫な体になる。と、信じられてきたのをご存知ですか。
お年を召した方、無理して食べないで下さいね。
今年の節分は2月2日
ちなみに
2018年から2020年まで立春は2月4日です。節分は前日の2月3日です。
2021年は立春が37年ぶりに2月3日でした。2022年、2023年も2月4日で、2024年もまたもや2月4日です。
という訳で、節分は前日の2月1日ですね。
地球の公転周期は約365.24ですが、1年365日と、うるう年等の影響で若干変動することがあります。
節分の後には楽しいお食事ですが何を食べていたのかな。気になりますね。
「五節句と行事」に関する記事をまとめています。宜しければどうぞ。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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