若い女の子が好きな「茶タロウ」。油断すると今だに噛まれる。目つきが鋭い時があるが不気味だな。
間もなく今年も終わる。そんな時期でしたね。
年賀状を印刷しようと2階の和室に置いてあるプリンターに向かいました。ところが久し振りに使うのでチェックをしないといけません。
何しろ使うのは一年中でほゞこの時期です。そんなにつく頻度は高くはありませんね。
どうやら1色がインク切れでヘッドの掃除が出来ません。確かストックがあったはずと入れていた紙袋を取り出しました。
するとヌルッとした嫌な感触。
何と、インクカートリッジがインク漏れをおこしていました。開けていなかったのに変だなと思い調べると、包装が破れています。
犯人が分かりました。
家の飼い猫が齧っ(かじった)たみたいですね。
たまにに夜になると根床の入ってきますが、いつもプリンターを置いている台の中に潜り込んで行きます。
ガサゴソ五月蠅い(うるさい)ので2回ほど怒ると出てきます。言う事はきくのですが何しろ猫ですからね、いない時にも齧っていたのでしょう。
お陰でプリントは出来ないし、手はインクでベタベタ。幸いな事に畳等には零れて(こぼれて)いなかった様です。
早速、通販で頼む事にしましたが、2日で届くみたいなので安心しました。
こちらを向いているのが元野良の子猫です。子猫にしては結構大きいですが最初は大変でしたね。
元ノラ猫の子を引き取る。慣れてからが大変。
新しい猫が我が家にやってきました。生後7ヶ月ぐらいで雄です。
彼は元ノラ猫で、その頃の習性が根強く残っている様で、そりゃもう大変です。以前飼っていた猫が他界した寂しさを十分以上に取り払ってくれました。
前に「家猫のトラ」で我が家の猫が他界したことをお知らせしました。その後、トラの存在が大きかった事を我々家族は思い知らされる事になります。
ペットがいないと、こんなにも違う
仕事から帰ってくると玄関で出迎えてくれたトラ。外出する時、一緒に出ない様に注意しながらドアを閉めましたね。
そんな習慣が身についてしまっていました。
もう居ないんだよな。分かっているのに。家族も同じような事をしているような。
この頃、新しく猫を飼う話がいつの間にか進んでいるのに気が付きましたが、「明日、子猫貰ってくるから」妻がニコニコと話しました。
新しい家族が出来ましたが隠れたまま
帰宅すると、そーっとドアを開けました。
「猫は」と私が聞くと、「毛布の中に隠れている」と家族の返事。
「怯えているからそーとしておいて」。
成る程、毛布の中で息を凝らして怯えている猫がいるようです。姿かたちは見えませんが、確かにいるような気配を感じます。
譲り受けたお宅から、いつも使っている毛布を頂いてきたのが正解でした。
自分の匂いがする毛布の中にいるのが、この猫の唯一の安全地帯なのです。
家に来てから水も飲みません。勿論、餌も食べません。声も発しません。可哀そうに完全に怯えています。
このままでは餓死するのではと気が気でありません。
3日目の朝ようやく姿を見せ動きだす
たまに、みゃーと声を発します。腹が減っているのだろうと思い、家族が餌を少し口に近付けます。
ペロッと舐めました。それから少しづつ水を飲み、辺りをキョロキョロ見渡しながら、また毛布の中に潜り込んでしまいます。
4日目にようやく毛布の周りをウロウロと歩き回り始め、砂を入れてあるトイレに連れて行くと、ちゃんとトイレをしました。
トイレのしつけはきちんと出来ていましたね。
名前がなかなか決まりません。
私が言ったのはただ一言だけ。もし逃げて外で探す時に名前を当然呼ぶので、恥ずかしい名前だけにはしない様に。
前に無断外泊した飼い犬を呼ぶ際に、ちょっと恥ずかしい思いをしました。その時の記事ですが読んで頂けると嬉しいですね。
名前を付けたのは私ですから、誰にも文句は言えません。
茶タロウと命名
そんなこんなで付いた名前が「茶タロウ」。
前の猫のトラではありませんでした。家に来る前のお宅で何と呼ばれていたか分かりませんが。
娘の一声で決定しました。
彼の名前は「茶タロウ」。
申し遅れましたが雄です。
元々、野良猫の親子でした
来るたびに餌をあげていたのでしょうね。
いつの間にか飼い猫となっていったそうで、飼っていたのは一人暮らしのお婆ちゃんです。
お婆ちゃんも一人暮らしで寂しかったんでしょうね。でも、かなりお年で体力的に大変だったみたいです。
ついに、周りからも説得されて手放そうと決心したそうですね、泣く泣く引き取り手を探す事になりました。
親は別な方へ、子猫の方は我が家で引き取る事になりました。
親子ともども飼うという引き取りては無かったそうです。うちも可哀そうでしたが、子の方だけ引き取りました。
親から離され、知らない新しい飼い主の家へ突然来たものですから、オドオドするのも当たり前でしょうね。
初めからなついてきたら、余り可愛いとは思えませんよね。
余り餌を食べないし、育ち盛りなのに餓死したらとか、結構気にしていましたが。
食べるは食べるは、大変な大飯ぐらい
そんな心配がうそのよう1週間過ぎたら、食べるは食べるは、凄い食欲です。
こちらが、食事をしていると周りをウロウロし始め、その内にテーブルへ上がってくるように・・・。
家の夕食用のテーブルは冬の時期はこたつで6人は座れます。
「こらー、降りて」と言うのですが、目は私が食べているおかずにくぎ付けです。
みそ汁の椀にも鼻を付けます。「火傷するからダメー」と言うとこちらの顔を見て「ミヤー」と泣きます。
「美味しそう ちょーだい」て言っているような感じです。
テレビのニュースに気を取られていた隙に、妻の魚をくわえて、自分の寝床へ持って行きました。妻が慌てて追いかけて行きます。
まるでサザエさんに出てくる猫みたいです。とにかく素早い。
前のトラはこんな事はしませんでした。欲しいものがあると、ちょこんと座って、くれるまで待っている猫でした。
「茶タロウ」は違います。私の箸の端っこをくわえて催促するように引っ張ります。最近、落ち着いて食事が出来ません。
普段使っているノートパソコンの周りを回り始めると、要注意ですね。「茶太郎」はテレビでもパソコンでも動きのあるものに敏感です。
画面を見ながらキーボードの上を歩き回ります。
ワードなんか使っているとttttttttとかpppppppの文字が画面の半分を埋めている時があります。
一度は、どこを触ったのか分りませんが画面がゆがんでいました。何とか直しましたが。
やっぱり食いしん坊なのは育ちのせいかも
最近はこたつに入ってゆっくり晩酌も出来ません。
いつの間にか私の膝の上に座って酒の肴を狙っています。
大好物の刺身です。トラは少し与えるといくらでも欲しがるので、わざと刺身にワサビを塗ると諦めますが、「茶タロウ」は違いますね。
ワサビが付いていても欲しがります。
推測ですが「茶タロウ」のこの習性は、前の飼い主のお婆ちゃんが自分の食べ物と同じものを「茶タロウ」と一緒に食べていたのではないかと思います。
でなければ、私の箸を加えて「ちょーだい」てな感じで催促しないと思います。
それ以上はあげません。私の分です。ところが良い刺身が無くて、まあまあのやつを買って来ると見向きもしません。
分かるんですね臭いや見た目で美味いか不味いか。
この辺は「トラ」も同じでした。
あと、これも推測ですがノラ猫時代に食べ物を見つけたら、すぐ何でも食べるという習性も残っているかもしれません。
随分とひもじい思いもしてきたのでしょう。
とにかく、早くもずーと以前からここにいる様な態度に豹変しました。
これはこれで安心しています。やはり猫がいると家の中も和みますし、多少我慢すれば良い家族です。
今はこたつの中で寝ていますが、春が近づいてくると夜中に遊びに来るようになるのではと、それだけが気がかりです。
外が気になる茶タロウ
もう一つありました。最近外の様子を気にするようになりました。
家へ来るお客さんの中には、家の者がドアを開ける前に自分で開けてしまう人が一人いますので、ドアが開いた瞬間に逃げ出されると困ります。
トラもそれで何度も外へ無断外出をしていました。まず2時間は帰ってきません。帰って来ればよいのですが車に轢かれ(ひかれ)たらと心配しました。
「茶タロウ」の場合は散歩する意識では無く、今のところ来客に怯えているので驚いて駆け出した後、この家へ帰ってこない可能性があります。
でも、今のところは安心です。ちょっと可哀そうな話ですが宅急便が来て、チャイムの音が鳴るだけでものすごい勢いで家の中の何処かへ走り出します。
どかどかと音を立てて走る姿は、何時見ても笑っちゃいますね。
その後、探しに行っても何処にいるか分かりません。
すると、たまたま空いていた押し入れの中で怯えてこちらを見ています。
引き寄せて抱っこしてやると「ミャー」と安心したような表情になります。
突然入ってきた人間に、知らない所へ連れていかれた記憶が残っているんでしょうね。
また、どこかへ連れていかれる、との思いが強いのでしょう。
とにかくポッカリ空いた穴は埋まりつつあります。
ついにやられました
昨日、一人で夕食を食べていましたが、用事があって外へ出ました。戻ってくると・・・ガーン、おかず一皿綺麗に食べられていました。
私の大好きな肉料理のおかずです。
これからは食事中は来客があっても、固定電話がなっても食べ終わるまで中座出来なくなりました。
怒鳴るのも嫌だし、どうしたら良いか。とにかく根気よく教えるしかありませんね。
最近、こんな事が続くようになりました。
娘を待つ茶タロウ
我が家の浴室は廊下を挟んでキッチンと反対側に有ります。
キッチンのドアの近くで茶太郎がうずくまってジーッとしています。「何しているの」と頭をなぜてやると浴室の方を見ています。
分かりました浴室にいる娘が出て来るのを待っているのです。娘が出て来ると「ミー」と声を出して喜び、娘の後を追って2階に上がって行きます。
茶タロウはすっかり我が家に馴染んだようです。一安心です。
再三「トラ」という言葉が出てきますが以前飼っていた猫の事です。良かったらお読みください。
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後書き
そんな訳でトラの後釜が出来ました。
あまり見かけない様な猫ですね。何の雑種だか分かりませんがトラとはだいぶ違います。
尻尾が長く足も長く細いですから元々の日本の猫とは違うのではと思いますね。良く分かりませんが。
今、寒いのか炬燵の中にいますよ。まだ暖房は早いと思いますが炬燵はもう用意しましたからね。
猫は炬燵が大好きですね。朝になり、いないと思って炬燵を覗く(のぞく)といます。
もう完全に我が家の一員ですが、相変わらず誰か尋ねて来ると一目散に逃げていきます。
この前まで家のリフォームをしましたが、親方とか作業員が家の中にいて作業します。もう一人目が家に入る前に姿を消しますね。5時近くになると作業は終わりますが、それでも茶太郎は出てきません。
出てきませんと言いましたが、どこにいるのか分かりません。
家族が探し始めると不安そうにどこからか出てきます。大体押し入れの中の様ですね。家族が隠れ場所用に襖を少し開けておくとの事。
そして水を飲むと家族も安心します。
この習性は一生治らないかも。余程ひどい目にあってきたんでしょうね。
「もぞこいペット達」に関する記事をまとめています。よろしければどうぞ。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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